こんにちは。
おむつフィッター1級のナカノです。
在宅で家族の介護をしている友人からこんな相談がありました。
「じいさんの認知症が酷くて紙おむつをはずして部屋がめちゃくちゃになる、はずれにくい紙オムツってないかなぁ?」
これは結構深刻な悩みですね。
友人の許可が出たのでアドバイスした事と途中経過をブログにもアップします。
なぜなら、こういう相談は弊社にも多々寄せられますからです。
解決方法としては
「はずれない紙おむつは無いので、おむつをはずさないように寝ている時は、手をベットにヒモで縛るとおむつに手が届かなくなるからおススメですよ!」
とは言いません!
笑えないブラックジョークですが過去に在宅の現場でこのような事がありました。
「もしかすると紙おむつをはずすのは認知症が原因ではないかも知れませんよ」と言うとほとんどの方は驚かれるとともに「こいつ大丈夫か?何言ってるんだ!」って思われます。
認知症だからという事で諦めてしまう事は、本人にもご家族にもプラスな事ではありません。
まずは、その人の日常を客観的かつ丁寧に見ます。
「認知症だから」という先入観を一度捨てて
「おむつは正しく使われているか?」
「おむつをはずすのは皮膚が痒いからではないのか?」
「飲み物の量はどうなのか?薬を飲んでいるのか?」
など、その人の日常を丁寧に見ると意外な所から原因が導かれだされる事がほとんどです。
意外な事が原因な時ってけっこう多いです。
友人のおじいさんのケースでは、おむつが2重にあてられていました。
2重であてることにより窮屈になり無意識のうちに触ったのではないのかと仮説を立てました。
今までは、パンツタイプおむつの中に夜間用パッドとパンツ用パッドの重ね当てでした。
今回は試しに夜間パンツ1枚で試してもらいました。するとおむつを散らかす行為がなくなりました。
しばらくこの状態で様子をみてみます。
日々の忙しい在宅介護の現場ではなかなか余裕はありませんが、日常や生活を客観的に見て頂くと解決の糸口がつかめます。